学校日記

かけがえのないきみ どう生きるか  道徳指定授業より雑感

公開日
2015/06/10
更新日
2015/06/10

校長の部屋

4月、5月、駆け抜けるように流れた月日。
学校を空ける日が多く、終日いた日は数えるほど。
今週、やっと学校にいるといううれしい実感。
過ぎ去る日々、振り返りもおろそかに今日を迎え、反省。

学校訪問の指定授業を振り返ってみる。

前を見よ!
豊饒たる海
遙か彼方の水平線が見える
そして その向こうに きみが目指す何かがある
それが何かはまだわからない
しかし、確実にある
  きみは今、豊饒たる海に航海に出たのだ
  荒波も押し寄せてくる、荒れ狂う台風に出会うかもしれない
  どんなに苦しくても操縦かんを離してはならぬ
  どんな風にも負けない知恵と枝と体力を
  北極星のごとく航海の指針となる目標と夢に向かう
  強じんな精神力を
  身に付けねばならぬ
    そのことを学ぶのが道徳の時間なのだ
    その心を実践し、頭と心と体を鍛えていくのが
    日々の学校生活である
    さあー 豊饒たる海を力強く航海し続けるために
    みんなと一緒に考えてみよう
    かけがえのない私 どう生きる

       昭和女子大学教授  押谷 由夫
       「心に響き、心を耕す道徳教育の充実」
         〜なぜ、今道徳の授業が必要なのか〜
      全国中学校長会編集冊子「中学校」No.740平成27年5月号巻頭言より

 5月28日、学校訪問
 多くの指導者方々(尾張教育事務所・扶桑町教育委員会、道徳の教科指導員など)か  ら、客観的な目を通して、指導・評価を受ける一日。
 
 午前は、学校生活の様子、先生と生徒の授業の営み、
 学校経営の実態、学校管理の実態等々。
 
 午後は、指定された授業を全員で研究。
 生徒が、本時の目標に到達できたかの全職員の協議。 
 
 本校が取り組もうとしている「道徳」
 主題は、友情
 授業者は、 日置教諭(5年目)1年4組
 授業研究のテーマは 「全員参加の考える道徳」
 授業研究の主眼は、「自分ごととして、友達との関係を捉えて考えているか」
 *押谷教授の言葉で言えば、自分は友達として「どう生きるか」

 資料は「生徒会歌はなぜできたか」
 本校で語り継がれている生徒会歌の作曲者
 「若くして病気で亡くなった才能豊かな那須さんと
 その友達の友情をめぐる物語」

 那須先輩の魅力をまず考え、友達との深い絆を感じとる
 
 そして、どんなときどんなことができる人がよい友達なのか
 
 自分のこととして、学級のこととして、毎日の学校生活の中の事を考える
 
 自分の思いと他の人の多様な思いに触れ、さらに全体で伝え合う
 
 今までの自分は・・・・
 そして、今の自分は・・・・・どうなのだろう

 考える・・・考える・・・・

 そして、書く・・・書く・・・
 
 さいごに、先生の逸話を聞く
 
 考える・・・考える・・・
 これからのわたし、ぼく・・・
 

 まだまだ、課題だらけの道徳教育。
 私たちもFKC41も豊饒な「道徳」というの海にこぎ出したばかり。
 どこに向かって進むのか、どうやってこいだらいいのか、
 でも、「かけがえのないきみ どう生きるか」の言葉を大切に
 こぎ続けねば・・・・・

 山名小と高雄小と手をつなぎ、学び合いながら
 北中校下のこどもたちの「心と頭と体」を
 豊かにたくましく育てていきたいと改めて実感した一日でした。