昔も今も
- 公開日
- 2017/11/06
- 更新日
- 2017/11/06
校長の部屋
今日の朝会では、1968年のメキシコオリンピックと1972年のミュンヘンオリンピックを中心に体操競技で活躍された、中山 彰規(あきのり)先生の話を紹介しました。
1968年、1972年といえば、当然、皆さんはまだ生まれていないので、「そんな昔のことを言われても・・・。」と思うかもしれません。
しかし、大切なことは昔も今も変わらないのだと改めて思いました。
心に残っている言葉をいくつか紹介します。
・ 基礎・基本が大事。スランプの時こそ基本を練習する。
・ 練習は毎日行う。練習ができない時はイメージトレーニングをする。
・ 完全休養はしない。練習がない日も自宅でストレッチ運動などを行う。
このように運動について語ってくれましたが、これは勉強でも同じことが言えると思います。
鉄棒競技で着地の約2秒間の技を習得するために、トランポリンを使っての練習から含めて、2年の歳月をかけて自分のものにするそうです。
100回、200回、1000回とすべて成功するようになるまで、繰り返し、繰り返し練習するそうですが、たった2秒のために、とてつもなく時間をかけ、準備をしているのです。
人間ですから1001回目に失敗することがあります。
それがちょうど4年に1度のオリンピックの「本番」かもしれません。
夜になると不安が襲うそうです。練習をどれだけしても、「ひょっとしたら」と考えてしまうからです。
それを跳ね返すためには、「考え方を成長させておくことが大切だ」と言われました。
しっかりした考え方をもっていないとプレッシャーに押しつぶされて、自滅してしまうのだそうです。
オリンピックが近づくと、日本選手団の中にも金メダルを期待される選手がいます。彼らは、その日のために、想像を絶する練習の日々があるのです。
舞台こそ違いますが、皆さんにもいろいろな「本番」があります。
その「本番」に向けて「技を磨き」「心を充実させ」「体調を整える」態度を見習いたいものです。