真の大人になろう!
- 公開日
- 2019/07/19
- 更新日
- 2019/07/19
校長の部屋
夏休みのさまざまな経験により、毎年9月には、少し「大人」になった皆さんと出会うことができます。
では、「大人」になるとは、どんなことを意味するのでしょうか?
人はいくつものステップを踏んで、「大人」になっていきます。
歳をとれば誰でも「大人」になれるというものではありません。
「大人」であるための条件は、「社会において、しっかりと自律し、かつ自立できること」だと言います。
自律は、その時の感情に流されないように心をコントロールすることで、それには相当な精神力とともに、しっかりとした判断力が要求されます。
また、自立は、文字通り自分の足で立つことで、人に助けを借りなくても、自分のことは自分でやり、自分がしたことについて責任がとれることです。
ところで、皆さんは、EQ能力を知っていますか?
EQは、知能指数をあらわすIQと対比して語られ、「心の知能指数(知性)」などと訳され、次の5つの心の力があげられます。
1 自分の内面で起きている感情を冷静にとらえる力。
2 怒りや欲求などの感情をコントロールする力。
3 人の気持ちを思いやって共感できる力。
4 無用なトラブルを起こさず、相手との関係をつくる社会的な適応力。
5 プラス思考ができる力。
自分の感情を抑え、冷静さを保つのも、相手の気持ちに配慮をしながら、自分の思いを伝え、問題解決につなげるのもEQの働きなのです。
多少失敗してもへこたれず、前向きにがんばることのできる人、相手の気持ちを気遣うことのできる人、自分の思いを相手に伝えることのできる人、移り変わりが激しい社会の中で柔軟に対応できる人。
このような、「心の知性」をそなえた「真の大人」になるために、この4か月を振り返り、時間のある夏休みに自分の心と向き合ってください。
「人には感情があって、理屈通りには動かない。でも、性格は変えられないが、行動は変えられる!」と言っているのが、EQです。