学校日記

1・2年生修了式式辞<こうちょう's eyes>

公開日
2025/03/24
更新日
2025/03/24

校長の部屋

無事6年度の修了式が終わりました 以下は式辞として話した内容です(かなりアドリブ入れました)


いよいよ修了ですね。
まずは、1年間お疲れ様でした。「修了」を漢字で書いてみて!
この1年間、いいことばかりでなく、生活や学習や人間関係で悩んだこともあったかも。
「負けそうな弱い自分」もあったかも。「悔しいって流す涙」もあったかも。それも人生。
これ、ある歌のフレーズが入っています。何かな?(1回目) そう「あさがお」
こうした世の中の壁を受け入れ、「つまずいても転んでも、負けない強さ」をもち、みんなと共に、がんばって生きていくことを中学校生活で学んでほしいです。
「あさがお」は、君たちにとって大切なメッセージが入ったステキな歌。ぜひ大切に。

次に、、、(ここからは先日3年生の修了式時にも話しました。3年前にも)
「そうだ うれしいんだ 生きる喜び たとえ 胸の傷がいたんでも」
これ何かな?(2回目) そう「アンパンマン」
君たちが小5の国語でやったの覚えてますか?振り返ってみましょう。
アンパンマンは、11年前に94才で亡くなった「やなせたかし」さんの作品。
なぜアンパンマンの漫画が生まれたのか?
やなせたかしさんは、二十代前半で軍隊に入り、中国大陸に戦争に行くことになった。
戦場では、様々な苦しい目に遭う。
一番つらかったのは食べ物がなかったこと。
戦争が終わって、日本に戻ると、仲が良かった大切な弟が戦死したことを知り絶望する。
「なぜ、自分は生き残ったのか。何のために生きるのか。」
「正義のための戦争はない。」天国のやなせさんは、ウクライナでの戦争を嘆いている。
そして「正義とは何だろう。」と考えるようになる。26才からずっと考え続ける。
そして54才のとき、この答えを「アンパンマン」として表現する。

アンパンマン
・顔がぬれただけで力をなくす
・かっこいい武器は持っていない
・結構、仲間にも助けられる弱さ・どんくささもある
・でも、困った人や傷ついた人がいると真っ先にかけつける
・バイキンマンを「悪い奴」とは決して言いません。イタズラを戒める。罪を憎んで人を憎まず
・自分の顔を食べさせることで元気を与える(戦争での飢えから)
アンパンマンは、やなせさんが、戦争のつらい経験を元に、正義や命について考え抜いた末に生み出した主人公

東日本大震災が起こったとき、避難所の子どもたちが「アンパンマンのマーチ」を歌う。
それを聞いた90才を過ぎたやなせさんは、被災地に歌を作ったり、アンパンマンのポスターも送った。亡くなる約2年前のことです。

やなせさんは、
戦争・自然災害という大きなものへの正義をアンパンマンに表現しているのではない。
普段、周囲に困っている人あらば、時に身を削ってでも手助けしようとするのが大切だよアンパンマンという主人公に載せて 正義のメッセージを伝えました。

みなさんは、人に対してのやさしさを持っています。愛と勇気も持っています。
これが本当の強さであり、やなせたかしさんの言う正義です。
そして自分の「生きる喜び」も追求しました。自分のために自分を磨き続けた人でもあります。
この話、私が言い続けていたある言葉に似てませんか?何かな?(3回目)
そう『自利利他』 (今日、みんなが言ってくれてうれしかったなぁ(^^))

ぜひ、これからの人生においてもアンパンマンの精神・自利利他をもって生活していってください。

これまで、いつも最後まで話をしっかり聞いてくれてありがとうございました。
(今日はちょっと長かったね みんなごめんねm(_ _)m)