絵本の紹介
- 公開日
- 2010/12/16
- 更新日
- 2010/12/14
PTA
『でんでんむしのかなしみ』
作: 新美 南吉 絵: 井上 ゆかり
高学年の教科書に登場する、新美南吉さんのお話しを選んでみました。
でんでんむしの悲しみと不安を、シンプルなことばで表してありますが、しみじみと考えさせられるお話です。
この本には、もう一話『きょねんの木』が、おさめられています。
切り倒された木がマッチ棒になり、そのマッチがともしたランプの火に、木と仲良しだった小鳥が、きょねんの歌をきかせてやります。切れ目のない命のつながり、輪廻の思想を力いっぱいそそぎこんだ、南吉の思いが伝わります。
どちらも、気持ちが切なくなる、すばらしい作品です。