絵本の紹介
- 公開日
- 2019/06/25
- 更新日
- 2019/06/25
PTA
『だって…学校の巻』
作:石津 ちひろ 絵:下谷 二助
自分自身が、相手に何かを主張する時、言い返したい事がある時、『だって』とつながるセリフ。それを、いかに面白く、上手に返すか?それは、日常の会話で、養われ、磨かれていく力。相手を笑いの渦に巻き込めるって、スゴイ事。子ども達は、親始め大人達に簡単にあきらめず、『だって、…』とぶつかり、上手に納得させ、自分の人生を、より主体的に、生きていってほしい。
『字のないはがき』
原作:向田邦子 文:角田 光代 絵:西加奈子
戦争が激しくなり、一番小さな妹も、とうとう疎開することになる。父は、まだ文字の書けない妹に、宛名の書いたたくさんのハガキを持たせ、『元気な日には、ハガキにまるを書いて、ポストに入れなさい』と言う。母は、名前の書いた、たくさんの肌着を持たせ、妹は、遠足にでも行くかのように、嬉しそうに、家を出て行く。父母の、ただ生き抜いてほしいという思いと、戦争の厳しい現実を知らない、妹の健気さ。どんな過酷な運命、状況下であっても、小さな子ども達にとって、心の支えは親が全て。戦中下、家族間のやり取りを描いた作品。
4-1で読みました。