絵本の紹介
- 公開日
- 2018/12/19
- 更新日
- 2018/12/19
PTA
『馬小屋のクリスマス』
作:アストリッド・リンドグレーン 絵:ラーシュ・クリンティング
訳:うらたあつこ
むかしむかし、暗くて寒い冬の夜、馬小屋の中で、ひとりの赤ん坊が生まれました。するとそのとき、古い小屋の上の空高く、クリスマスの星が輝き始めました。ひとりの人間が生まれてくることの尊さを、静かに語りかけてくる絵本です。
『羅生門』
文:日野 多香子 絵:早川 純子
今から千年以上前の、平安時代、京のみやこに、羅生門がありました。盗賊たちの住みかにさえなったといわれています。
特に印象的な場面はこちら。
「母はこれ以上そなたを連れては歩けぬ。不憫だがここに置いていく。どうか心ある人に拾われますように。女は大事にしていたヒスイのまが玉に紐を通し、ゆきまろの首にかけた。それから、にげるようにさっていった。」「うしろすがたを見送りながら、にそうは手を合わせた。どなたかは存じませんが、あの子をあのように導いてくださった方に、お礼を申します。あの子の行き先が、これからも平和でありますように。」
悲しい心にオニがきて人の心はすさんでく
やさしい心にふれたときオニはどこかにさっていく
2-2で読みました。